ポエム
[TOP]
ショッピングモールのフードコートで
別れ話が突然持ち上がり
あなたを殴った手で
不動産屋に連絡していた
こんな部屋出てやると

できるだけあなたから離れたい
県境を越える電車に乗って
海の近くの街に降り立った

ゆうべから何も食べていなかったな
喰うという日常も忘れ
わたしは駅前に建つショッピングモールに
時間潰しで入っていた

雑踏

何を見ても虚ろ
ときどき涙ぐみ
ぼんやりと潤む視界を
別世界のように一点だけ
見据えて

フードコートで天津飯を頼み
高校生たちの雑談も煩く
味のしない飯をスプンで口に詰め込む
ここは
なんという街だったか

このままでは
二人とも自滅する
あなたには教えない住所
そこでひっそりと暮らすのだ
20/02/15 06:06更新 / シニヤ = シネー


談話室

TOP | 感想 | RSS


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c