ポエム
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月を濡らす雨
どれだけの月日が 虚しく流れただろう
愛を失った僕の世界 まだモノクロに包まれている

キャンパスを卒業して 荒波はとても激しくて
理不尽な矛先とサディスティックな怒り
今日も僕を苦しめる

桜が散って 藍色のスーツ 少しくたびれて
狭いドアの向こう 苛立ちがまた訪れる
不安と怒りの混ざった負の感情
どこにもぶつけられずに溜まっていく

月がわずかに 顔を出していた夜は
わずかに雨が降っていた
これからの僕を暗示している様で
不気味に感じて窓を閉めた

ねえ君は今 何を感じているの?
どんな夢を見ているの? 教えてよ
僕のことをどうか忘れないで 2人で歩いたあの道も

最後の君の笑顔 決して忘れはしない
君の写真 今日も僕のメモリーにあふれている
君の笑顔があるから またあのドアの向こうに行ける

それでも毎日は憂鬱で 月さえも酸性の涙を流す
日ごとに増していく 破壊の衝動
周りがうらやましくて また夜も一人で自分を慰める

ある日突然 糸が切れた
悪魔の血でサインされた 一枚の紙切れ

魂を解放しよう この暗いモノクロの世界から
今の自分を助けたくて 未来のことなんて考えられずに

今日は月がわずかに雲から顔を出す
霧雨の蒸した暑い夏の日
月を濡らす雨は まだまだ降り止まない
19/09/18 21:11更新 / 清戸日向

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