ポエム
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氷の並木道

異常気象かしら?
私たちの街の大通りを
分厚い氷の膜が覆った
並木道の木々も凍って
ずらりと果てまで氷壮観
バスがないから私たちは
一緒に手をつないでスケートを履く
そんな通勤きっと劇的
よろけながら彼につかまり走ってると
「がんばってね」とジジババのエール
倒れると、かがんで起こしてくれる
わたしより15センチ背の高い彼がまぶしい
みなスケートでたくさん転んでほほえましく
わたしたち全員家族になったみたいね


仕事場から並木道を照らす夕日は物哀しくて
朝とはうってかわってわたしは不安になる
ちゃんと家まで帰れるかしら?
転んで起き上がれなくならないかしら?
どこまでも続く、氷の並木道
彼が頬にくれたキス
でもわたしにかまけてる間に
足元すくわれないよう気をつけて
その高い背で
いつでも遠くまで見定めていて
小路にあるわたしたちの家に着くその時まで
いつまでもそのたくましい体で
滑り下手なわたしを引っ張っていってください
19/05/03 09:43更新 / 坂上春成

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