ポエム
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幸福論
アタシね
思うんだけど
別に
幸せでなくたって
いいと思うの

僕は恐い
幸せという言葉が

貴方の口からこぼれる
幸せという言葉が
いつか色あせることを

公共の福祉の範囲内で
幸福を追求する権利を
保障している国がある

僕は思う
幸せに呪縛されない術こそ
偉大なのだと

ある人は言った
人はパンのみで生きるにあらずと

僕は尊大な応酬をしてみせる
パンのみで生きてやろうと

自分が幸せであること
自分が幸せだと貴方に伝えること

貴方が幸せであること
貴方が幸せだと僕に伝えること

でも僕はさ
今こうして幸せであるかどうか
これからも幸せであるかどうか
その幸せに感謝するのかどうか
そしてそれを伝えるかどうか
もっと幸せをと請願すべきかどうか
そもそもそれが
自他ともに認める幸せであるのかどうか
そうやって
なにかの鑑定士や投資家のように
幸せを判別したり認定したり運用することに
少し面倒臭くなったのかもしれない

祭の後の静けさ
今日は楽しかったねと
貴方が言う

幸せという言葉を
秤にかけてみる
これは軽いやつだ
これは結構重いやつだ
幸せのかたち
そして幸せの重さ
いろいろあるんだな
かたちや重さ
物理量に喩えるだけで
申し訳ないんだけれども
それしかできないや

少し高い
人気のない深夜のビルの屋上から
街の灯を眺めていた

きれいだな
19/07/09 23:02更新 / ゆうこう

■作者メッセージ
作:2019年07月04日(木)

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