ポエム
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悩ましい本というもの


今日の月は有明月というらしい。
夜が明けても空にある月。


老舗の古本屋に行けば昔の本がさっと積み上がっている。
その中から「大坂の世相」という箱付きの本を300円で取り出した。買った。
一冊。  

沢山の美しい本が棚に敷き詰められていて手がふるえた。
ああいうのと、ああいう景色と暮らす気持ちは一体どれほど有頂天か。

日本の三大作家。三島由紀夫、川端康成、谷崎潤一郎。
大学で聞いた。どれもおっとりした作品。
私は川端の流れるような詩が好きだ。夢と現実が曖昧で語る真実が美しい。
乳白色の素肌が私のなかで描かれ、私は女性であるから、何とも血色のあるほがらかな悔しみ等感じ、明治の文人という聞こえも、着物を着るし、YouTubeを見てもニクいおじいさんである。三島由紀夫はばりばりの東京人で、やさしい。その気品に気付いてない本人のペン先から溢れる知識のオーケストラ。知識の大セール。なかなか、あまり題されてない作品が好きだ。レター教室など、今でも笑っている。
潤一郎さんは難しかった。簡素が積み上げられている。
私も百合ものの創作漫画を書いたが、自分にわかりやすく砕いたのかもしれない。
ホモ、ろりこん、SKATOrO、文人たりとも実生活に意気がないといけない。

長方形は何度見ても美しい。私も何か特別なものを作ってみ、焼きたてのパンのように一丁上げたいが、現在其ほど書けることが無いしバイタリティか薄すぎる。
何せ物の美しさに負ける。



19/01/28 18:27更新 / 淤白

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