ポエム
[TOP]
廃線
いまもこの新緑の日射しは
あの廃線の鉄の肌をじりじりと焼いている
古さびた匂いを振り絞るようにして
生え初めていた緑
それはゆるやかな消尽のはじまり
いつまでも存在しているようで
気がついたときにはなくなっている
あまりにリアルな映し絵に
手を繋いで歩きたいなんて言えない
やがて線路の記憶さえも
夏の夢のように消えていく
19/04/27 08:59更新 / 坂上春成

TOP | 感想 | RSS

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c