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バラバラ事件
バラバラ事件    



【あ】

遊んでる声か部活をやっている声かあるいはぜんぶ気のせい



【か】

科学館まで来て自動車運転のゲームの席を奪い合うなよ



公園がとても大きいからだろうサンタクロースの格好もいて



この像もだいぶ太っていることを言い訳にできればするんだが



【さ】

避けられているのだとして大人しく避けられているよりほかにない



自分にはなんにもないと言いながらチラッチラッと見てくる人だ



照明の加減でオレの実体を上回り大きい影あたま



【た】

ちんちんが二つあったら楽しいとケンくんは言い、オレは反対



トロいとは言われなくなり考えていたいろいろがなくなりました



【な】

ナメンナヨブットバスゾと言っているみたいに鼻をすすってもだめ



眠ってるときだけオレはくだらない穢れた奴じゃなくなるみたい



【は】

背後からカッ飛んでくるエンジンも歩道にいれば他人事なので



はじめてのハンドクリーム塗っている女の子の手かなりネリネリ



母の言うバラバラ事件はあちこちに出したおもちゃを放置すること



【ま】

目を閉じて昼の電車にいるときは徐々にチラチラしてここが駅



面接のときに来たことある道を強く迂回し病院へ行く



【や】

「夢」の字がうまく書けない四とタのあいだに伸びる棒が長くて



四十になろうというのに若者に向けた批判を身構えて聞く



【わ】

われながら百点と思う作品を八十と言い五十五と言う




19/10/19 17:24更新 / 工藤吉生

■作者メッセージ
短歌は57577。季語はいりません。

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