ポエム
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仮面の告白(僕じゃなくって、ごめん、ごめんね)

なにがあった訳でもないのに、
もう、
生きていくことが嫌になることが、
あるよね。

あ、ないか?
僕だけか。

つまらない、
ほんとおに、つまらないできごとだけど、
なぜか、こころのなかが、泥になって、
ドロドロになって、
ふつうに、
こころが、濡れて、ぐしゃぐしゃになって、
あー、もうッ、
なんて、生きづらいんだ、こんな。

こんなこと、
やりたくもないし、
味わいたくもない。

もう、ほんと、
生きていくことは、
だれも、だれひとりも、
望まないよね、ただただ、嫌だよね。

え?
いっしょにするな?
なら、
なぜこんなに僕は空を飛びたいの?

のに、あなたは、飛びたくないというの?

…………好きよ。


突然、ごめんね。
好きだったの。
だから、あなたに、語りかけてみたかったの。

もう、
いいかな、って思った。
『僕』じゃなくてごめんね?

あたし、『あたし』なんだ。

おんなじ、おんなさ、あなたと。

この想いが、あなたに届く訳ないって、
わかっているから、生きていたくないんだ。

あたし、開かれる未来なんて、
見たことなかったよ。

いつも、いっつも、あたしの明日は、
飛べない猫の絶望みたいで、
さよならだけ、
あなたに告げるわ、きっと。

だれにも届かない悲しみを届かせる
必要など、あるのか。

あたしは、寂しさに、くるまれて、やるさ。

ああ、だけど、
だけどね、
あたし、こんなあたしでさえ好きになる
あなたの、優しさ、あたたかさ、
その胸にくるまれてみたくなる
慈しむ愛の表情、
奪いたい、くちびる。
そんなもの、見せつけて、
見せつけるだけ、見せつけて、
それで、親身なぬくもりで癒してくれる。

これ、惚れちゃったの、あたしのせい?
違う、と、思う。

絶対、あなたのせいだと、思うの。


てか、あなたのせい、なの!


19/05/22 17:36更新 / 花澤悠

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