ポエム
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ぷつん

ふだんは優しい君なのだが
酒がはいると人が代わる
酔っておかしくなるのではなく
いきなりぷつんするのだ
素早い変面の技のよう
人格が入れ替わる
声からして横暴な
大阪のおばんになって
呪いの文言を吐き散らす
自分はいかに選ばれた民で
あいつらの下衆の血とは
所詮違いすぎるのと
どこのだなたか
名前も顔もない相手を攻撃する
何時間も容赦なく罵詈雑言を
繰り返しては
本を読んで聴いてもいない
ぼくに向けて吐き出しているが
きっと相手は壁でもいい
君には見えていないのだ
何千回と同じ愚痴の繰り返し
聞きたくないと怒るのもやめて
病気病気と唱えてみる
そのうち怒った鬼は泣く
パタンはいつも決まっていて
どうにもならない
ぼくのしてやれることは
そっと抱きしめてやること
いつからか精神の壊れた君を
いとしく思うようになり
泣いて眠るまで不眠で
待つようになったのは

寝不足のぼくに
翌朝は明るく元気な君は言う
寝られないって神経質なんだから
余計なことは考えないの
窓を開け洗濯ものを干す
いつもの君が鼻歌でいる
20/01/18 00:10更新 / シニヤ = シネー


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