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如来(ブラック・シャヨウレター)
 書くことも無いのだが、うっかり何かを云ってしまおう。

 まず私は元気じゃないのです「元気?」と聞かれて相槌しますが嘘を付き、其の孤独な責任も取れずはにかむがさつな者です。わけあって生き急ぎ、ええ加減な態度を映し、そうして平気で自分を裏切る度、でも哀しみ、むせびて居ます。

 わけあって私は宗教家である事をま逃れられませんでした、意気が強いというか傷付き易いというかそんな事が其の理由でした。二人きりだった母を亡くしたのが18の時で、まあ若いもので法華経を一度捨て本当に地獄に落ちました。「法華経を捨てたら地獄に落ちますよ」と日蓮様が仰ったのですが、世から名前も消え散々だったのですが上人様が云うからには地獄に落とされる程には私自身にとっては信心というのはお天道様にとっては重点で有ったのでしょう。仏教もまた結局愛に依るものなのですが、母に、私に墓や仏壇などは重すぎたのです。確かに「お墓に私はいません、」の通りもう古いし南無妙法蓮華経は難しすぎ滅法心当たりがしませんでしたがある日ひょっと何だか胸が傷みこのドクロ旗を背負おうと思いとんちきな如来に為りました。

 此処からはなかなか世の中の善を見渡す事が出来ます。僧は悲しみを抱えた海賊なんだ、とお寺のお坊さんに聞きましたが、じゃあ、私も仲間が恋しくこうあなたをくどくのですが、こんな言葉に落ちるのならあなたに興味が失せてしまうのが人間の関の山なのです。南無妙法蓮華経。

 菩薩にとって宗派は無ですが選ぶことは出来ません。あなたが私を、私があなた以外を選べない如く、隣の芝は青いままで良い、というのが我慢の、浄土のしどころです。しかし愛しいならどうぞ、「愛しい」と仰りなさいよ、私もあなたが好きですから。女も男もありません、とはいえただ守って行く性があり、私の心がはらりと心が砕けるのです。
20/02/06 14:12更新 / 淤白

談話室


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