ポエム
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寝物語

一夜の宿としちゃ まぁまぁなベンチの周りで
猫が集会を始めたものだから
今さら起き上がることも出来ずに
顔だけ動かして眺めていただけ

猫達には何の議題もなかったらしい
小雨が止んだひとときを狙って
ただ集まってきたみたいで
もしかしたら俺を見に来たのかもしれない

再び雨が降り始めた頃
猫はもういなくなっていた
枕にした靴がつぶれてきたし
何だかうすら寒くも思ったので

自販機に走って飲み物を買った
幸い汁粉があったんだけれども
くそ甘くて飲めた代物じゃぁなかった
街灯の嘘臭い灯の下で

湿った煙草を口にくわえた
そろそろ帰りたいなと思ったけれども
何処にも帰れないことも知ってた
それでもきっと朝が来れば

壁の無い行き止まりの向こうへ
何とか抜ける術も見つかるだろうと
淡い期待も持っていたんだが
つぶれてしまう不安もあって



で?

こうなったわけだ

私のおかげでしょ

まぁ…そうかな


それはそれは嬉しそうに
彼女は腕をまわしてくる
おっぱいがぷよぷよと柔らかい
つまり今は

幸せだと言ってやるのも
たまにはいいかな


19/01/01 12:43更新 / 壬生八五郎

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