ポエム
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汚れた天の川と清流
抱きしめる 抱きしめた
彦星の呪いは解けず
星々と共に 消えちまった
満月と共に 消えちまった

天の川の汚濁を
空飛ぶ 眠れない烏と
見て叫ぶ。悲しみ 苦しみ
羅刹を見てもいないのに 怖くなっちまった

山の流れるる川の
如何に綺麗なことだろう
星々は霞んで
嫉妬してしまっているよ

愛の標本を
烏と一緒に見てみたんだ
典型的なloveは
つまらねぇものだった

川上は美しいものだけど
典型でしょう 典型でしょう
川下の行って見れば
天の川の汚濁の方がマシってものさ

混ざってしまうよ
海に 世の中に
天の川は混ざらないよ
元々が汚れちまっているんだから



『汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の革裘かはごろも
汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠けだいのうちに死を夢む

汚れつちまつた悲しみに
いたいたしくも怖気おぢけづき
汚れつちまつた悲しみに
なすところもなく日は暮れる……』
          中原中也『汚れつちまつた悲しみに』
17/07/07 16:38更新 / 奕世々 叉愛

■作者メッセージ
中原先生の詩を引用させて頂きました。
汚れることは悲しいことです。
ですが、そのまま世界の流れに乗ったまま綺麗にいる事と比べれば
汚れちまった方がいいんじゃないかな。なんて。

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