ポエム
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降参の旗
道の真ん中に旗が立っている。

不自然で不思議な

なんとも言えない旗だ。

風が吹いて、旗がなびいて

奥に少女の姿を見た。

その少女の名を

僕は知らなきゃいけない。

だって、妹だから。

なのに僕は思い出せない。

顔も、

名前も、

何も…思い出せない。

薄情な兄だ。僕は。

顔なしの少女と僕の

距離は未だに縮まらない。

旗を中心にして。


妙に晴れた世界の

道の真ん中に旗が立っている。

それは、

僕の人生の道に置かれた

降参の旗と気づいたのは

少女と同じ世界に来たんだと

気づいたときだった。


18/11/12 20:34更新 / 貴野 泪

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