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【短歌】エライ
「エライ」  



よいしょ、って座ったソファが思ってたよりも深くて天をあおいだ

眼球のない目でこっちをにらんでるマネキンのコートもう秋だねえ

何時間寝たか計算しているがよくわからない二時間がある

玉ねぎが十キロ入っている箱を持ち上げるときこころはひとつ

悪臭はするけど誰がすかしたかわからぬ電車の客、客!客。客?

コインだと思えばあまり痛くないすごく激しい雨のつぶつぶ

クイズ出しブーとかピンポン言っている中学生の男の背中

オレなんて寝っころがっていたいのにキャッチボールをしていてエライ

看護師のピンクの肩を見てすぎて午後の散歩の六割おわり

さびれてはいるけれど森襖店の中の親父の黒ぶちメガネ

18/12/15 23:09更新 / 工藤吉生

■作者メッセージ
短歌10首

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