ポエム
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夢に誘う花


十月の花を飾ろう その名は知らずとも

僕の記憶を隠そう その紫の花弁の奥に


そうして深い夜の底に

頭痛とよく似た感情を捨てよう


それから淡い靄の向こうに

置き去りにしたひとを探そう


そのひとは前に進めないまま

目を閉じ耳を塞いでいるので

僕はこの手で抱きしめてしまおう


謝罪の言葉は口に出さずに

強く抱きしめて体温を捧げよう

そのひとは言葉を見つけるだろうか


それは僕を責めるのだろうか

僕は言葉を得られるだけで

満足できる自信をもっている


だからあのひとが愛していた

十月の花を枕辺に飾ろう

きっとそこに たどり着けるように



18/11/30 22:12更新 / 壬生八五郎

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