ポエム
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可憐なスイーツ
ねえ、知ってる?
夜も晴れるんだよ、
ちょっと、蒼い暗闇の中、
いろんな星座や物語や、
銀や金のスプーンやナイフが、
星、月に混ざって、お下品な、
ガチャガチャ音を立てているでしょう?

聴こえないふりしてみても、
ほんとうに聴こえないわけじゃないんだ。
そんな明るい歌じゃないよ、
けれどね、
それは、人間賛歌さ。

星座の描く夢たち。
うさぎを追いかけ、菜の花みだして、
じょうずな恋とか、焦がれた昼間に
ふたり、手と手を握り締め愛、
美しめの目を、
じぃっと、見つめる目を、
私にください、って
あなたにお願いする夢をみてしまいます。

嘘みたい。
あの、のうてんきな
彼女のあたまが正しいことを言ってる。
なにもかも希望じみたものを
すべて手放したわたしに、
寂しさを気遣うそぶりもみせず、
ただただ、微笑んでいてくれた、
彼女との夜は、幸せな切なさが漂っていた。
この、なんだかわからない、
バカだけど、優しい人とのわずかな時間を
わたしにください、って、彼女、
あんな神様に祈るんだ。
祈って、くれるんだ。

悲しみの理由を知る。
ていどには、彼女もつらいのだろうに。

そんな悲しみにまとわりつかれた
星月夜。
夜空は、真っ暗じゃなくってね、
ちゃんと、晴れているんだよ。

その夜空のテーブルの上に
この街でちょっと目立った、七色のスイーツが、
綺麗にならべられている。
それを、ちょっとだけ、お下品にでもね、
ガチャガチャ音を立てて、
お食事をしたいものなのです。

銀や金のスプーンやナイフが、
星、月に当たってガチャガチャ音を立てる。
そんな美味しいスイーツじゃないよ、
ただのこの街の最高の可憐、
あなたがスイーツさ。



19/05/06 05:00更新 / 花澤悠

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