ポエム
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初恋
夕暮れ迫る街で僕は君の姿を見た
僕の友達と肩並べ語り合っていた
恋の崩れる音が聞こえ二人に背を向けた
一週間悩み続けやっと答えを出した
僕から言い出した恋だから君に別れは言わせない
それが僕なりの君への愛だと思った
僕の言葉を聞いた君は黙って頷いて
寂しそうな瞳を伏せたそれが最後だった

都会で暮らし始めた僕に年賀状が届いた
迷った挙句僕は君に返事を書いた
それから時々手紙が来たあてどない文字の中で
僕は君の心を知りひどく後悔した
僕の事を知りたくて君は僕の友達と逢ってた
君を信じられずに勝手に僕は恋を終わりにした
それから二人はもう一度手紙で恋をした
もどかしさは確かにあったが幸せな日々だった

ある日君が来るという予期せぬ手紙が届く 
この街の大学を受けるから部屋に泊まると言う
驚いた僕は君の親に手紙を送った
心配しないで娘さんを送り出して下さいと
初恋は実らないと人は良く口にするけど
それは違う信じれば実るとその時思った
春になれば始まる日々を夢に描きながら
一時間も早く僕は駅に着いていた

ホームで君を待つ僕をアナウンスが呼び出した
急に車内で倒れて君は途中下車したと言う
電話の向こうで受験すると泣きながら僕に言った
大学は他にも有るから身体を直せと告げた
すれ違いだらけの二人の恋がついに倒れてゆく
この後君は遠い街の大学に受かった
どこかで君は今幸せに暮らしているだろうか
僕の様にふとこの恋を思い出すだろうか

この恋を忘れるくらい幸せで居て欲しい
それが最後に僕がささげる君への愛だから
19/12/19 19:59更新 / 司門君


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