ポエム
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ゆりかご
私は目が無いから泣けず、余り寂しく北原白秋の「天鵞絨のにほひ」と云う詩を読んで居た。

私達の部屋にある灰色の揺籃に赤ちゃんはおらず
其のシーツの皺の何層かしているうちに影や光がひたいに刺さり
曇り空を映し
雨が降りそうだとあなたが告げた
窓辺の机に置いた牛骨の頭とコップの水の影に眩み、私は倒れた
私に心臓のりずむを切り替える力はないのだ、音符は風にちりんと消える
あなたはシャワーをしに行って、私への慰めに音を奏でる
それを床で聞き

積み上がった目たちが、だらんと崩れるよう今日思う事を今日したいと云う、何とも耐えない自分の事を考える
考えいたら不図連想で、あなたの心を開く特別な言葉や、人が子を作る大事件、そういう手の中の全てを考え、私は白く濁る指をとんとんする
精神を養う何と愛ら、それだけに在る目はぜんぶ抜け落ちたのかもしれない、心に排水溝ができて、私たちは流れないように蓋を作って、手作りで作り
何故あなたは死ぬの?あなたがそう言って私に微笑みかけ、
生きる事はね孤独で無欲だから、と答え、そのあと私は白いカーテンに隠れてあなたのあほ顔を見る。飽きずに今も好きで、とても


19/09/04 07:59更新 / 淤白

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