ポエム
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その翼に力を


まるで死が流れ着いた様な海岸で
油に纏わり付かれ
無様に転がった海鳥を胸に抱いた

美しかったんだ
壊死しかけた翼を羽ばたかせては
空を見上げて
あの空に帰れると想い続けている

死の間際に見える姿が求め続ける
その瞳の色


僅かな泥が靴に付くのさえ
疎ましさを感じていた私が
躊躇わず抱き上げて
黒い油染みを受け取った


美しい とは何だ?
問い掛けに 胸で蠢く
命が身動ぎ語る


真実を
燃え尽きるまでの直向きな足掻きで。

 
18/10/31 19:01更新 / K

■作者メッセージ
私は海鳥であり、抱き上げた私そのもの。
何かを手にする為に走り、穢れを恐れはしない。

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