ポエム
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ヴァンパニズムがヘマトフィリアまで手に入れて
美しい赤、爪にこびりつく。
美しい朱、周囲の肌に滲む。
美しい紅、中から溢れ出す。
それは御褒美。
それは御馳走。
それは、血液。

爪の上紅を付着させ口の中へと持っていく。
出血してきる箇所を直接口付ける。
ああ。
口の中で転がして、
ああ、
その味を堪能して、
あぁ……
穴を抜けるその匂いに酔いながら、
ああ!!
その味に暴力的な快楽を見出す。 

もっと欲しい。
たとえ人に疎まれようと知ったことではない。
もっと欲しい。
たとえ人に蔑まれようと味は変わらない。
もっと欲しい。
人に忌まれても幸福感は拭えない。
もっと欲しい。
人に嫌われようと多幸感は消えない。
気が狂ってると言われようと。
頭がおかしいと言われようと。
どんなに暴言を吐かれても。
どんなに傷ついてもまた味わうのみ。

ああ愛しい血よ。
ああ恋しい血よ。
ああもっと私に、
その姿を見せて欲しい。

もはや視界に入れるだけで気分が昂揚する。
もはや人の血ですら見るだけで興奮する。

綺麗な宝石よ。
美しい宝石よ。
ああ、
わたしは、
わたしは。
わたしは……
わたしは

あなたがすきだ。
19/07/23 00:23更新 / 充電式沈没船

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