ポエム
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自由
日暮れの堤防
カラスたちが家に帰り
人間たちも巣に帰る頃

ちょうど、空腹感が増す
午後六時半ごろ、
夕焼けが美味しそうだ。

自由に飛んでいるカラスに
空腹感のような羨ましさが増す。

もしも、カラスのように飛べたなら
どれほど自由なのだろう。
そして、どれほど自由に
地に落ちてしまえるのだろう

いいや、
カラスは嫌われ者の黒
今と変わらないか

ならばあの夕焼けのように
大きく、広大で
そして美しくあれば、どれほど自由で
どれほど早く燃え尽きれるだろう

いいや
太陽は動けない
そんなのまっぴらだ

ならば、あの川のように
美しく、広大で、穏やかに流れ
どこまでも、続いていけれるのなら
どれほど自由なのだろう。

秋風が冷たく肌をこすり、
川の水がさらに寒さを増した。

空腹音が体の芯から聞こえ
自分の人間味を強調している。

くしゃみが出た。
寒いのは苦手だ。もう巣に帰ろう。
あの、わずらわしいところへ

帰り道
薄暗い、アスファルトの道
ゴツゴツした、地面が、
スニーカーを擦って音を立てる
それに合わせて、口笛を。
出る白い息が、ゴツゴツに投影されている
思い立って、太陽の方を見ると
高性能カメラみたいに
さっきまで見ていた不自由を
美しくとらえていた。

ああ 自由って何だろう?
19/10/28 21:59更新 /

■作者メッセージ
一見自由に見えることでも、よくよく考えると不自由さが多くて、自分のわがままを通してくれる自由さはどこにあるんだ!と常々思います(笑)
感想などあれば是非お願いします!

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