ポエム
[TOP]
少年の朧げな思い出
手の甲を撫でてくれましたね
血管が浮いているとか いないとか
無邪気な子どもでしたね あなたも
曖昧な小学校の記憶

くしゃくしゃに丸め込んだ折り紙
「捨ててきて」と渡される
ゴミ箱の前で広げると
誰かの名前とあみだくじ

恋占いってやつですか
でもその時は知りませんでした
「これ何?」と返すと
笑いながら追いかける

恥ずかしいなら自分で捨ててください
それともワザとですか
遊びたかったんですか
追いかけっこ楽しかったですね

変なあだ名つけたり
筆記具持っていったり
人づてに「どう思ってるの?」なんて訊いて
廊下で待っていたり

中学校を卒業して友人に言われました
好きだったんですか
気付きませんでした
まあ、本当かは知りませんけど

そういえば高校も同じでした
でももう話しかけてはきません
縁が切れたんですかね
すれ違っても目が合わない

もう一度話がしたいな なんて考えていたら
いつの間にか卒業です
もう会うことすら出来ないでしょう
どうかお幸せに

緩やかに風が吹き
柔らかな髪はさらわれ
緑葉の隙間から白光が覗く
少年の朧げな思い出
19/12/29 15:35更新 / 縁魚求木


TOP | 感想 | RSS


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c