ポエム
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夕時雨
水木をまいて風が吹く

枝を濡らして雨が降る

山にかかりし雲間より 

わずかにのぞくに赤き陽の

木々の葉に葉にその色を

映して闇にしずみ行く

濡れて紅引く街路樹の

影にたたずみたれ思ふ

埋み火熱るこの胸は

雨に濡れるも消えなずむ

嗚呼かの人の面影を

慕う心のもどかしく

紅葉をべにと手にとりて

淡き思いに口付ける

行方定めぬ前髪の

落ちる雫のほほつたう

一人身を焼く夕時雨
19/10/02 12:16更新 / 千草

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