ポエム
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さかのぼる夜
しんとした夜に目を覚ます
どこかの古い祭壇で
無言のうたが流れた気がして
灰色の家を後にする

丘へと続く坂道を
寝ぼけ眼でのぼってく
僕から伸びる子供の影の
後ろをひたすらついていく

ブーツを履いた三日月が
のっさりのっさり降りてくる
瞬きせずに見つめる先は
誰も起きない僕の町

月が不在の星空へ
僕と僕の影はかかげる
ぼやけた記憶を沢山詰めた
まるくて白い宝石を

丘の下では町が光る
僕の代わりに三日月が
固いベッドに潜り込み
目を開けたまま夢見てる
19/07/22 16:57更新 / わたなべ

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