ポエム
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鬼と童と地獄の話
とある若者の語り部が
童に話したその話
あなたに聴かせてご覧に入れます
どうかご静聴下さいな

曖昧で不確定な温度
周りの空気は侮蔑と恐怖
とても息など吸えやしない
ここは地獄さ地の果てさ
さてさてここで問いまする
指を指し嗤う大勢と
指を指され泣く大勢と
鬼は果たしてどちらでしょう?

目も耳も口も塞ぎ
手足を優しく切り落とし
臓腑を藍染めし さあさ皮膚商売
藍染め臓腑の代わりに詰める
生の氷で心も凍る
全ては鬼から逃げるため
鬼になりすましゃ鬼は来ない

線引きなんてしちゃいけない
何か抱くのも許されない
まあるく筆で円を書き
そこをなぞらい歩くは童
遥か先行く千鳥足の鬼
二匹揃って楽しそう
童はいつも苦しそう

耳にくる声苦しむ童
楽しく夜語り鬼二匹
笛も三味線も何処にもない
夜は今度も童を攫わず
ならば鬼も夜も何もかも
童の目耳に届かぬところへ
飛んでいくなら童は眠れる

そんな現実地獄にゃないよ
そんな現実来るわきゃないよ
童だったその男
にやりと笑い腹を切り裂く

鬼と童と地獄の話 鳥山歩結
19/01/06 08:33更新 / 鳥山歩結

■作者メッセージ
テンポとか気にせず 口語表現少し多めの意識で。
そういえば またお客様が増えたみたいです。毎度有難う御座います。
料理の味について少し触れます。

結局人間皆が皆 鬼で童なのでしょう。
他者といるときは化け物であり でも楽しそう
孤独でいるときは子供であり 苦しそう

皆様は地獄へ落ちませんように。
御来店誠に有難う御座いました。

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