ポエム
[TOP]
セミと葉ずれ
雪の舞う地表を
一羽の雀が歩いていく
足跡はすぐに跡形もなく埋もれて

哀しいよ
まるで最初からなかったかのよう
僕たちの歴史は
100万光年の未来から振り返っても輝いていてほしい

君の涙を凍らせて
ビンに詰めていいかい?
哀しみすら埋もれていくこんな世の中じゃ

あらゆる足跡がいつのまにか消えていく
でも大昔の光が届くこの大地で
僕たちもどこかに光を届けていると 信じて

夏になればこの木にはセミが止まり散っていく
入道雲がうなりをあげ
半袖の制服のカップルがアイスを頬張りながら漕いでいく
そんな光景にそっと寄り添うようにして

いつかこの木の下で手を繋ごう
ほんの小さな葉ずれすらも
はるかな時に溶けこませるように
19/04/13 16:12更新 / 坂上春成

TOP | 感想 | RSS




まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c