ポエム
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月タウン
月の裏側の、小さな街に、
きみはむかし住んでいたんだと思う。

わたしにくれたさよならの意味を、
理解するまでに39億光年はかかったよ。
世界にあなたがいないことと、世界にぼくだけがいることは、まったく意味が違う。
きみを、
連れ出せなくてごめんね。

白い方舟が、むしり取られた花で埋め尽くされていく。それを綺麗だと思う、泣いて弔う人間は、やさしいはずだった。

わたしの尽きた運を、嘆いて泣いている暇なんてない。あの日きみが自分の星に帰っていく音は、
すごく、
とても、
美しかったよ。
18/10/01 17:46更新 / 暮月

■作者メッセージ
無期懲役になれば、月に帰ることもなかったのに。再び心を失うことも、きっと。

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