ポエム
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大好きだから離れる。
窓の外に見えた雲は、雲と空との境目が分からないくらいとても薄い雲だった

私が今感じてる痛みも、私が感じてるものなのかあなたが感じてるものなのか分からなくなるくらい、あなたは私の日常の中にいた

いつか来る別れに怯えて、ごめんねを言い合うことに怯えて、その次に伝えあうだろう別れのありがとうに怯えて

あなたに傷つけられることに怯えていたんじゃない
あなたを傷つける私に怯えてた

ずっと一緒にいたい気持ちと、あなたから離れたら生きていけないと思うくらい恋い焦がれる気持ちと同時に、私はいつか来る別れに向けて正しいサヨナラの仕方をいつも心の片隅で自分に問いかけてたように思う。

自分の自信のなさに託つけて
幸せな未来のない関係に託つけて


あなたを独り占めには出来なくて、あなたがかわいいと言えば道ばたの石ころにまで焼きもちを妬く私。

物質的なプレゼントなんて何もいらないから、ただただ私のためだけの時間が欲しかった。ただただ私のためだけの愛情が欲しかった。


わがままで、甘えんぼで、寂しがりやで、すぐ不安になって、天の邪鬼ですぐ拗ねて、物分かりよし子さんはOBですぐにやってきて、強がってそっぽを向いて、でもすぐに淋しいって泣いて


そんな私にあなたはいつも、

「お前バカなの?」

「まったく世話のやけるやつ」

そう言ったね。
私はあなたのその言葉が何より好きだった。

100回の好きよりもその言葉に込められたあなたの愛情が欲しくてよくわざと拗ねてみせた

そんな、とてもとても幼い子供の私をあなたはいつも愛してくれた


別れは、相手をあきらめた時に、自分をあきらめた時に訪れるものならば
私は後者。

大好きだから離れる。

いつも自分自身に疲弊して大好きな人から離れていく。

あなたはそんな私を受け入れてくれる人。

ただ、私が私を受け入れれないだけ。

大好きだから離れる。

私を受け入れれない私があなたを受け入れれるはずがない。



あなたが愛してくれた時間は私の人生の宝物。

宝物なんかにしなくていいから、ぐちゃぐちゃなままなんでも言ってこいとあなたは言うでしょう。

LINEなんてしなくてもあなたの声が、返事が聞こえます。そのくらいあなたは私の中にいたのだから。


帆を張ると言った帆は、自分の中の自分が、剥ぎ取ってもみくちゃにした。

でも、どうか、どうか、愛してたことだけあなたに伝わってほしい。



「好きだよ」

「分かってる」

「愛してる」

「知ってます」


これもいつもあなたとしてた私の大好きな会話でした。

幸せな時間をありがとう。
愛してくれてありがとう。

いつもいつもあなたの心の中に私を置いててくれて本当にありがとう。


19/03/30 18:29更新 / リリス

■作者メッセージ
読んでくださってありがとうございます。

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