ポエム
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心の忘れ物
空に靉靉と薄いグレーが描かれる
チタンの厚み
地平線まで広がる雲の飴色の光沢

「とうこはいさおに、桃トロピカル黒は欲、欲とはつまり我でこれはあなたの忘れ物よ。」

文庫本をもった彼女
これは軽く足を上げて歩く。水滴を撥ねて笑ってゐる。物をねだるというのでもないが愛しげに彼氏を見つめ、かなしみ、心というものをはち切れるほどに抱えた少女のようだった。


彼女の世界、彼女の目の中には、彼女ただ一人が居る
その孤独は冬のスイカや夏のコオロギの様だった
孤独な世界は目から溢れる為に、彼女は両手で顔を覆った
思惑をその闇の中で思う
闇の中であるほどに光はまばゆく、幾枚のフォトが手の平に起こった
瞳は焦がれてどうしようもなかった


彼女は孤独を親愛していた
楽しかったことと暗いことは違って
信じることはそでの先に有り
明星は人の夢の中に有る
だから私は何もかも手にしていると彼女は思えた


雲の色に反射して頬は琥珀に光った。
檻木といった死んだ恐い人や、ぶっきらぼうに男がティッシュを押し付けて来たこと、否定されたみたいで傷を付くこと、色々あるけど
明日良いことが、何かわからないけどありそうで

あんまり心配せずに今をまいにちを過ごした。そうして心も太くなって来た。疑われたように少女は悲しみ、

ねずみ色の横断歩道を渡った。コンビニへパンを買いに行き、

穏やかな波のように呼吸していた。
19/05/08 12:58更新 / 淤白

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