ポエム
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口下手
私は昔から何を言っているか良くわからないと言われていた。
自分では、全然わからないが、どうも口下手らしい。
でも、喋ることは、嫌いではない、
どちらかというと、親しい人には喋って発散するタイプだ。
なので、昔から喋りはするが、
人に話を聞いてわかってもらおう、という気は全くなかった。

そんな私だったが、今思えば、昔から人には恵まれていたと思う。

学生時代は、なぜか私の言葉を通訳してみんなに伝えてくれる
しっかり者の友達が必ず周りにいた。
我が道を行く私と他の友達の橋渡しをしてくれるような。
そんな友達は、今でも長く続いているが、忍耐力のある奇特な人達だ。

この「口下手」というものは、
良くも悪くも私の人生の大きなキーワードになっている。

職業も会話を重視するものではなく、
目で見て一発で分かって成立するものを選んだ。
幸い、「宇宙人」扱いされながらも、なんとか仕事はこなせている。

結婚相手を選ぶ基準も、まずは「私の言葉を理解できる人」だった。
そんな人と一緒になる時の約束は、
「聞かなくてもいいから喋らせてくれ。
聞いて欲しい時は、「聞いて」と言うから。」だった。
今も毎日、心地よいくらいの「へー」の聞いてないですよの相槌だ。

そして、私にはもう一つの結婚相手との理想のカタチがあった。
それは、例えば、私が犬だとしたら、長ーいリードを持って散歩するような人。
私のやりたい事、行きたい方向に突っ張しって行くのを止めないで、
でも本当に危なくなったら、リードをピッ、ピッと引っ張って、
軌道修正してくれるような奇特な人。

今も毎日、私が徹夜しようが、仕事に追いまくられていようが、
「大丈夫か?もう寝ろ、大変そうだから家の事やろうか?」なんて面倒な事は言わない。
ニヤニヤしながら「いつも大変だねー」と言っている。
冷たいように聞こえるかもしれないが、
私のテリトリーに入ってこないのが一番の心地よさだ。

主人とのお互いの共通点は、「基本、相手に求めない」
これこそ、仲良くいられる最高の言葉だと今でも思っている。


そんな私に今、最大の難題が向かってきている。
口達者になりつつある子供に、これからどう立ち向かおうか。


20/01/18 08:39更新 / kanata

談話室


■作者メッセージ
長くなりましたm(_ _)m。

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