ポエム
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終結
「その日」はいつだって、日常の一部としてやってくる

「その日」に向かって生きているはずなのに、いざ「その日」になると想像していたようにはならない

心の準備が完璧すぎるのか
感情が揺れ動かない

みんな、なぜそんなに喜べるのだろう
今日が終われば、またいつもの悲しみに濡れた日常が戻ってくるのに

みんな、なぜそんなに悲しめるのだろう
今日が終われば、またいつもの喜びに溢れた日常が戻ってくるのに

大好きだった人たち、大好きだった時間、大好きだった場所、全部全部大好きだった


夕焼けの日差しが私の目の前に差し込んできた
夕方5時、夏が終わりしんしんとした秋の匂いが感じられる
生暖かい風が、泥だらけで汗ばんだ身体に心地よい気持ちを運んでくる
なんてことない、今日で、みんなと出会う前に戻るだけだ
そう言い聞かせて、寂しさで空いた穴で崩れ落ちてきそうになる心をギリギリで保ち、一歩ずつ歩く
出会う前になんて戻れるはずないのに

歩き慣れた道を帰る
何も変わらない。変わるのはいつだって、季節に乗せて運ばれた温度や湿度
あと半年もすれば、この道だって歩かなくなる


さよならだ、みんなさよなら

この間、授業で習った無常を実感する
変わらないものなどない
みんな変わるのだ、温度や湿度や、私だって
20/01/05 22:47更新 / 歩ン誰


■作者メッセージ
中学生日記

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