ポエム
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高校三年生
夏の終わり 宙ぶらりん
人生の岐路に立った気がして
朝蜘蛛が巣を張るのを
飽きることなく見つめていた


生まれ育った島を憎んで
大人になることを怖がっても
きらめく海のどこか遠く
東京へのあこがれは募るだけ


学校から3キロの帰り道
自転車を引きながら君と歩いた
駄菓子屋で棒付きアイスを買って
当たりがでたから好きだと言った



秋のはじまり いきどまり
分かれた道のどちらを選べばいい
指先に止まったてんとう虫が
飛んでいく行方を見守っていた


島で一軒の電気屋継いだって
親父みたいにはなりたくないんだ
ただひたすらここではない何処かへ
東京へのあこがれは募るだけ


だだっぴろい放課後の校庭で
君と二人でかけっこをした
勝っても負けても行き場がないから
負けたふりして頬にキスした
19/09/06 12:38更新 / いまり

■作者メッセージ
過疎地の島の受験生を想定して書きました。

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