ポエム
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追憶の作法
夜間飛行する機体が、暗い海に火を
灯すように

心の奥底に小さな鬼火が灯り
優しい闇夜が切り裂かれる

闇夜を震わせ、吐息とともに漏れ出る
愛しい貴方の名

瞼の裏では貴方は私に笑いかけ
夢の中では、手を重ねてくれる

会えなくなって
どのくらいの時間が経ったのか

もう、貴方の眼差しが
薄く朧げにしか、思い出せない

貴方のかけらを、必死でかき集め
貴方の肖像を組み立てても

これは、貴方なのか…

あの時、確かなものだった

気まぐれに触れたあの感触も
甘く柔らかな声も

もう、思い出せない
もう、思い出せない







19/04/23 23:02更新 / リュブリュー

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