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可愛いヒト 幼いヒト


可愛いヒト 幼いヒト
いつか尽きる言葉を良く聞いて欲しい

輪郭がぼやけて 霞のかかった記憶
それらが本当に無くなってしまう前に


可愛いヒト 幼いヒト
もうすぐ意味を失う囁きを聞いて欲しい

君を赦そうとしている
僕は君を忘れ去る 拘りが 執着が
ゆっくり消えてゆくから


いつしか現れた瓦礫が僕を押し潰して
正体を失っていった


可愛いヒト 幼いヒト
もうすぐそうではなくなる君よ

大人になどさせたくなかった
狂った者達が小躍りするのを横目に
君だけが白く在るのを夢見ていた
その手を僕が守るのを


可愛かったヒト 幼かったヒト
愛しかった僕の何かよ

何処に行っても君は寂しいままでしょう
与える愛しさを持たぬままに

愛しさを奪える

そう傲慢に云うを憚らぬ君が
大切な事を受け入れない限り



もし 今も僕を忘れないでいたなら
僕が居なくなっても君には救いがある

それは君の奥底にある
本質の証明だから



未だ可愛らしいヒト 幼さを残すヒトよ

君は愛されていた事に気付かない振りをした
自らの為にならなかった
それを悔やむんだ

その事実に蓋をせず 今度は同じ失敗をせぬ様に

普通の君を特別に扱ってくれる
互いにとって特別と感じる方が現れる時
二度と無いかもしれない機会を
詰まらぬ意地などで失わぬ様に

どうか 我を失わぬ様に
どうか 今度こそ。

 
 
18/08/21 16:14更新 / K

■作者メッセージ
欠けてゆく月が、また満ちるのを待っていた。
独り、夜の中で。

落ちてゆく涙が瞳へと戻らぬのを忘れて、希望を捨てられずに。

再び咲く花は、愛でていた花とは既に違う何かだと云う事を認めたくなかっただけなんだ。

変わらない何かを求めた。
俺も変化してゆくモノが嫌いだよ。

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