ポエム
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黒電話がある家
真っ黒な電話
懐かしいでしょう
昭和の匂い

小学生の頃
電話に出るのが好きだった
お友達かな?
親戚のおばちゃんかな?

リリリリリーン リリリリリーン
鳴ってる、鳴ってる
誰かな 誰だろう?

ある日の夕方
いつものように
電話にでると

「お母さんだよ」

その一言で
私は固まった
お母さんて
生きているんだ!?

小さい時に子供ながらに
父に聞いた事がある

「お母さんてなんでいないの?」
「お母さんは
◯んじゃったんだよ」
「じゃあ、お墓があるよね?お墓どこにあるの?!」
「・・・・遠くにあるよ」

そんなやり取りをしたような記憶がある

子供には何一つ
真実を明かそうとはしなかった

ごまかしていたが
そんなこと
必要だったのだろうか

伯母にさえ
「あんまり聞いちゃダメよ、
お父さん可哀相でしょ。」と言われた

子供に言うセリフか?
と大人になると思ったが
誰もが
子供に対して
味方はいないのかと
心のどこかで
思っていたかもしれない

従兄弟はたくさんいて
遊び相手には困らなかったが
人として
成長できる環境だったかどうか
自身ものんびりしていて
あまり考えはしなかった

子供なんて
遊ばせて
ご飯食べて
寝てくれたらそれでいい

会話なんて
しない家族だったな

それを思った時に
今子供と
色々あれやこれやと
喋っているのは
非常に良いことだと思ってしまう

まだ叶わない夢や現実も
あるはあるけれど
反省や失敗を生かし(私のか)
努力していってね
頑張るのよ
なんて応援していようと思う

黒電話なら
未だに実家にある

あるのは母の実家だ
変わらずに鳴っているのだ
母の家は
昭和の良き匂いがする家で
お風呂とお手洗いは
一旦外に出ないといけないのだ

私はちょっと
お風呂に入る勇気はないが
母は入っている
これが当たり前になっている
母と曾祖母の家
母は曾祖母の面倒をよく見ている
電話でたまに話を聞いている
黒電話の寿命は長いようだ
20/01/16 00:15更新 / ミルクココア


■作者メッセージ
すみません、長くなってしまいました。
黒電話の思い出ありますか?

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