ポエム
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光の春に
二月も半ばになり
風はまだ冷たいけれど
光りの中に 春の足音を感じる

冬が去り 春が来る
木の芽が膨らみ
新しく生まれる命を連想させる

こんなふうに
木々は再生していくのに
なぜ 人は再生しないのだろう
なぜ 人は死んだままなのだ

冷たい土の中から起き上がり
灰となった骨に
新たに血肉を備えて
蘇ることがないのはなぜなのだ

ただ 一日だけでいい
遺されて悲しむ者たちのために
ただ
ただの一日だけでいい
暖かい身体で
実存の歓びを
ふたたび
与えてはくれぬか
20/02/12 17:37更新 / 姫沙羅


談話室

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