ポエム
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始まり
朝日が照らし出した街はまだ目覚めていない
隣の部屋の目覚まし時計は鳴り続けている
きっと皆始まりを拒んでいる
自分を演じることを拒んでいる
また作り笑いを貼り付ける今日が始まる
外界では他人のイメージの中だけで生きているようで
嫌気が差す

水を失った魚のようにもがいたり足掻いたりしている
僕はさぞ周りには滑稽に映っているだろう

誰もいないロッカールーム
換気扇の音だけが喧しく空気を揺らしている
ロッカーを開けると昨日の僕が隠れているような気がした
脱いだ服をロッカーの中のハンガーにかけて
手持ちのトートバッグから作業着を取り出し袖を通した
その時鼻腔に柔軟剤の匂いが広がった
君が洗ってくれた作業着は
僕にがんばれと言っている
一人じゃない
君が背中をおしている
今日もがんばろうと思った
18/08/30 18:47更新 / yasu

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