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同い年のあの子
同い年のあの子は
いつも一人でいる
誰かに話しかけられたら
当たり障りなく返して
同い年だけれど
余り話すことがないから
とても落ち着いて見えた
けれどこの前
マスクをしながらでも分かるくらいに
興味津々に目を輝かせているのを見て
「ああ この子もこんな顔をするのか」
となんだか嬉しくなった
何年か前に
一度仲良くなりたくて話しかけて
相手の領域に踏み込んだ私を
滑稽 だと
嫌い だと
そう言ったあの子
それからは話しかけられなくて
それでも
挨拶だけは忘れないようにして
挨拶は返してくれるようになって
私を嫌いだと言ったあの子の視界に
なるべく入らないように
けれど自分の世界で息をしている
だからかな
あの子の歳相応か
少し下くらいな無邪気な目を見た時は
何故だか心が跳ねた
落ち着きやある種冷たささえ感じるような物腰からは
想像も出来ないような瞳
培ってきたものが違う
抱えているものも違う
歩んでいる道も違う
性別も違う
同じなのは
年齢だけだ
無遠慮な私の生き方を
もしかしたら
私よりも純粋なあの子は
どう思っているのかな
本当に時々
それを話したくなるんだ
もう以前のように話せはしないけれど
私を嫌うあの子を私が嫌うことは
これから先もきっとない
それだけが確かだと
そう思った
20/01/18 21:52更新 / 雨月 涙空


■作者メッセージ
好きな人以外には、誰に対しても平等でありたい。
私の生き方はその子とは合わなかった。生きづらい世界で生きている、ってよく考えたら凄いことですよね。

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