ポエム
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死に舌とシェフ
皿の上の不格好な肉料理
一切れ口へ運んでみる
肉汁溢れて美味しい筈なのに
私の舌は 死んでいる

器に注がれた不出来なスープ
一口掬って飲んでみる
素材の味が広がる筈が
心の舌が 死んでいる

フルコースなんて出されたところで
私の味覚は死んだまま
感想なんてない事を
貴方は知っている癖に

それでもシェフは笑っている
不格好な笑みで笑っている
またのご来店を お待ちしております
「いつか料理が 楽しめるといいな」

死に舌とシェフ
18/12/16 01:18更新 / 鳥山渉

■作者メッセージ
休業中に書いたもので 公開できていないものがたくさんあるのに ついつい新しく書いたものを上げてしまった鳥山です…
鳥山にも ほんの少しの時期 味覚が無くなったことがあります。偏食が続いて 鶏肉しか食べられなくて やっと少しずつ他のものも食べられるようになった矢先 今度は何を食べても味がしない。とても寂しくて 虚しくて 食事の度に舌を引き抜きたくなりました。
今は美味しくご飯が食べられています。舌に感謝。心に感謝です。
皆様も 舌と心は大切に。

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