ポエム
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風の音をまとった女神

ようやく目が覚めた
女神の裸体を
やぶにらみしてはならない

真っ赤な血は
何処へ繋がっている
注ぐグラスも持たない女神の泪よ

捉えられた因習を
あの夏の野原で放り投げたのではなかったか
こんなにも心を音を立てて崩壊させる
未知なる獣の刃を研ぐために

か細い女神の腰に抱きついて
私は私の過ちを懺悔するかもしれない

ひとりきりでも

その原っぱで
生きることができる
あの風の音が聴こえてくる
未来のその先の風景をみたのだから

それは風の音をまとった女神の裸体



19/09/29 20:57更新 / 花澤悠

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