ポエム
[TOP]
無題
月に1度クリニックに行く
名前を書く
本人か家族かにまるをつける
残薬はありますか?
夜は眠れますか?
相談したい事はありますか?
受付けに
その細長い質問票を手渡す
新しい先生は仕事が早い
程無くして呼ばれる

部屋に入っても先生は無言PCを見つめている
今回はこのパターンか
前回は穏やかに仲良く終わった
医者は付かず離れずなのだ
こうやってわざと突き放して
心理的なストレスに今現在
どれだけ耐えられるのかを
測る
既に診察は始まっているのだ
今回で医者は3人目になる
皆んな同じだ
僕は黙っている

何やら話し始める
状況が急変したと相談内容に記載した
日常生活には影響無い
酷い頃でも見られない症状が突然に起きた
彼はなかなか見せない鋭い目で話を注意深く聞く
夜中にベッドの周りを
黒い影が走り回っていた
慌てて電気を点けた

とりあえず1月後に訪ねると決まった
どうしても対処したいと言う
薬が増えた
何種類飲んで来たかは
もうカウントしていない

今月は時間が取れない
2週間後は厳しいかと何度も聞かれた
不治の病なのだ
そう大差無い
友人はめっきり減った
孤独な生活だ
勿論職場に言う筈は無い

こんなリアルが
どこにでもある
皆んな知らないだけなのだ
ホームレスには特に多い
彼等は最悪の事態を迎える

僕はどっちでもいい
人生に課せられた使命は終えつつあるし
長々生きようとは10代の頃から思っていない

詩は僕にとってエピローグなのだ
あんな事があったね、と
自分に語り掛ける
これが僕のリアルで
面白い世の中の見方なのだ
19/06/15 06:26更新 / Q

TOP | 感想 | RSS

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c