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老いと死
仲の良かった友人が死んだ。死因は脳梗塞だったそうだ。人生いつ死ぬか分からないというが、本当に分からなくて怖いものだ。知り合いが死ぬことに慣れてしまうのは怖いことだと思いつつ、人生はこんなものだとさっぱりと思い始めてもいる。友人の主人は妻が死んでしまったことを、訳知り顔をして納得しているようにみえた。そうしなければ、人間は簡単に崩れてしまうものだ。いくら歳を重ねようとも、悲しいものは悲しいのだが、どこかすんなりと受け入れてしまえる自分が怖い。私の番は次かもしれないという話を冗談にしているが、実際にそうなることだってあり得るから怖い。私の夫はまだ元気のある方だから、もうしばらくは安心して過ごせそうであり、私の方は耳が悪くなってきてはいるが、生活に支障はないままだ。生きている限り試練は続きそうで、試練を試練とも思わない肌を手に入れつつある。不思議で仕方ないのが、少し楽しく思える。葬儀が終わって家に帰って、バライティ番組でも見ていれば、もう笑えてしまう。
19/12/25 00:15更新 / ジアール


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