ポエム
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帰路の陽だまり暗がり月明かり
帰り道
炎天下に照らされできた陽だまりは
遍く旅路の終着点みたいな顔して
揺らめき立っていた
こんな世界
からからに干涸らびて
砂になってしまえば良いのに
行くあてなくさまよえる僕等は
心預けられる暗闇を待っていた

フラフラになって踊り疲れたら
きっと帰っておいでよ
街のネオンは遠く霞んで
ひとつの銀河みたいだった
憂鬱と気怠さは
夜の冷気が運んで来るんだよ
朝陽がまた明日も昇ってさ
こんな夜も過去になっていく

アーケード響き渡る声
子供達は今日も楽しそうに
花に群がる蝶みたくはしゃいで
どうか僕等を救ってくれないか
響かせたい想いは人混みに呑まれて
赤や黄色
色とりどりの傘が店先に並んで綺麗だった
星が降る夜
誹られる雨
信号の青が妙に痛くて
終わらないアーケードただ願っていた

ぼんくらな夜に咲いた月は
見上げれば眩しくて目が眩んだ
公園の砂場はきらきらと輝いて
その一粒ごと宿る光に
必ず終わりがあることを
今日の僕等は深く悟っていた
月を翳らすいっぺんの雲は
きっと深い哀を湛えた造形をしているはずだと
感傷に咽ぶ僕等に変わって
どこか遠くで鳥が鳴いた
19/05/28 10:56更新 / ぼんくらなぼく

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