ポエム
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二十歳の肖像
溶けた刃
アスファルトに浮かぶ蜃気楼
夕闇を裂いて今日も渡り鳥は飛んで行く
常識にとらわれた二十歳の肖像
そろそろと街灯が灯りだし
暗い闇にのまれてく
沈みゆく光を見つめ
閉ざされゆく憧憬を重ねる
口に出せば叶うというが
口に出して引き際を見失った彼は
去年の暮れに消息不明
抱えきれない存在証明
悠々と片してく奴等を尻目にみては
ひとり残された寂寥と茫漠たる海原
暗夜に浮かぶ灯火のように揺らぐ自意識を
吹き消すように今日も歌を歌う
馬鹿になって宙を舞い
フラフラになるまで夜を踊り明かそうぜ
混濁した眼でみる朝焼けは
きっと何より美しい
深い深い穴に落ちるように眠りこければ
どうもご愛用
血まみれの目覚まし時計が
落伍者たるあんたにお似合いの
断末魔にも似た叫声で
きっとあんたを起こしてくれるだろうさ
19/05/15 01:21更新 / ぼんくらなぼく

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