ポエム
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作りたての笑い声


黄昏は雪の精が溶ける
爪を立てて
死んでゆく
そして水になり川になり
海になり
そして
星になる

そして
朝になる

太陽の微笑みを
遮る雲の波は
小さな白い花ビラを
なんまいでもなんまいでも舞散らかし
そこに
虹の橋がキラキラと架かって

もう
生まれたてのあなたが
狂ったように
生きることを嫌がって泣く
しわしわの顔を
思い出す

その透明な哀しみが
こころを濡らして
掠れた雪の精の声で
そっと(好きになるかもしれない)と
作りたての嘘を悪気もなく
囁くそういう世界は
愛と平和が勝ち取った
とてもしあわせな時間の海なのだろう




19/07/28 21:18更新 / 花澤悠

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