ポエム
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蛇は、あたしが、愛しましょう。

誰が私を、好きという?

宝物の皮をむくの?
売れれば、嬉しい。
無味無臭のはずよ。
ちょっと、冷たげでしょ?

猛暑には、いいかもね。

気味悪いって、言われた過去もある。

蛇には蛇の、矜持があるから。

夕陽のなかでも、泣かないわ。

誰が?
楽しみだわ。

誰が、私を、好きと、言うの?




なーんてね、自虐的な蛇さん。
あたしの、ラブリー蛇さん。
あたしのこの眼を見つめて、
『誰が、私を、好きと、言うの?』
って、訊くのね?
ああ、いいよ。
あたし、って、答えるよ。
そんな、蛇革の財布になりたがってるような、
悲しみのエンジェル。
あたしも、また、同じ悲しみの、
けれど、堕天使。

あたしが、あなたを、好きと、言うの。

いーい?

すべてが徹底して突き抜けた
一切の妥協のない愛の手で、
ええ、
あなたを、包み込むように、
好きと、言うの。

いーや?

イヤって言っても、知らない、からね。


ね?
仲良く、する?

蛇は、あたしが、愛する、ものよ。





19/07/29 23:09更新 / 花澤悠

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