ポエム
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桜の森の満開の
桜の森の満開の下で
出逢いと別れを繰り返し
振り返りたくない思い出と
噛み締め続けたい思い出を
積み重ね歩き続けて幾星霜
積もり積もった花びらは
ぼんやり眺めれば綺麗であるけれど
ふとかがみこんで手のひら一杯に掬い上げて見てみると
数多の人々に踏みつけられ萎びていったものばかり
いま私の手のなかにあるこの花びら一枚一枚のように
遠目に見れば幸せで
近くで見れば傷だらけ
そんな人で溢れかえっているであろう春の東京
面映ゆい思い出も
人知れず散っていった感傷も
ひゅっと通り抜ける春の風にのせ
みんながみんな新しい一歩を踏み出せたら良いのにと
そんな杞憂に浸りながら
桜の森の満開の上
広がっているであろう青空を
仰ぎし私は何処へ行く


19/05/12 17:50更新 / ぼんくらなぼく

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