ポエム
[TOP]
輝ける王妃の祭り
満月の夜に彼女は
大理石の階段を下りつつあった

街頭では腰に手を回された女たちが
厚化粧で見上げながら媚びを売る
それでもひとたび笛鳴れば
紳士淑女に舞い戻る

薄化粧のおもては水色の蝶
しなやかにくねる腰は雌ぎつね
幾万もの女たちへの愛情が
彼女1人に注がれる

竜を象る角笛が
悠久の哀愁を奏でると
死者の霊もみな集う

並べられたオレンジの香りに包まれない者はなく
馬車の上の王妃の流し目からはほのかに慈しみが漂う

どうか果てることのない母なる海が
永久に穏やかであらんことを
19/04/10 08:07更新 / 坂上春成

TOP | 感想 | RSS

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c