ポエム
[TOP]
港町の君へ
海を見るたび君を想う
はるか遠くに霞む
向こう岸の港町で暮らし始めた君
あのひたむきな瞳で
ときには青い水面の果てを
この君の故郷を望んでほしい
僕たちは海をとおしてのみ
繋がることができるのだから

港町の口達者な男たちや
青い瞳の異国人を思うと
僕は浮き足立ってしまい
この昼下がりも
何度も君と歩いた灯台のふもとを
行きつ戻りつする
優しい潮風に
君の面影を探るようにして

僕はようやく落ち着いて
さざ波の寄せる浜辺に座る
君はいま港から海を眺めていますか
もし叶うならば
船の上をゆくユリカモメに
僕宛の手紙を託してほしい
一言だけでいい
変わることのない言葉の添えられた手紙を


19/05/27 07:30更新 / 坂上春成

TOP | 感想 | RSS

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c