ポエム
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覇者の追憶
突然終わりを告げた モノクロの暗い世界
一通のメール 昼下がりのカフェ
新しい未来への切符を渡され
僕の人生は180度変わったんだ

決意と出発の日 新しい写真立てに君の写真を飾る
今日から僕の新たな日々 だけど君を忘れはしない

新宿の街がこんなにちっぽけに見える場所にいる
あの日涙を流した公園も
冷めたカクテルを煽ったあの薄暗いバーも
きっともういくことは無いのでしょう
全てを手に入れようとしている
僕の前では何も無力だから

忘れないと思っていた君の写真を見る機会が減っていく
別のメモリーで埋まってしまいそう
独り占めした広い部屋 景色が違う
私欲に溺れ 別の意味で堕ちていく

ジャマな者は誰でも追い出して
気づいているけど やめられなくて
俺の方を見て微笑んでいる一枚の写真
振り切るように 踵を返した

人は簡単に変わるって 誰かが言ってたけれど
結局誰も俺を止められなくなる
誰がなんと言おうとも 俺は権力と金を求める

追憶することも 涙を流すことも
こうして無くなっていった
君の写真は カーテンの裏に隠れた

昇りつめることは 悪いことですか?
あの頃新宿で泣いていたのは俺とは別の人間で
覇者が忘れた儚い追憶 全て失うまで 狂い咲いていく
19/09/18 21:44更新 / 清戸日向

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